平成28年3月定例会(第2回)
平成28年3月3日 (総括質問)
望月久晴 (日本共産党)
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1.はじめに
(1)「法人企業の経常利益が過去最高水準に達し、また大手企業の賃上げが17年ぶりの高い水準になるなど、景気の緩やかな回復基調が続いている」とアベノミクスを評価していますが、非正規労働者の拡大、勤労者の実質賃金の低下、年金の引き下げなど、格差拡大で市民の生活は苦しくなっている。こうした市民の生活実態を認識しているのでしょうか。
(2)「「住みたい住み続けたいまち戸田」というブランドの確立を目指し」と言っているが、さまざまな公共料金の値上げ、福祉の切り下げで戸田市は住みづらいとの市民の声がふえている。平成25年度から今日まで、在宅介護支援金の減額、介護保険料の値上げ、敬老祝金の削減、紙おむつ支給事業の削減、学童保育料の値上げ、上戸田地域交流センターの利用料金の値上げ、保育園保育料の値上げ、自転車駐車場の値上げなど、福祉の切り下げと利用料金の値上げが行われてきたが、市民負担増の総額は幾らになるのか。
2.予算編成方針
(1)「市財政を取り巻く環境は、依然として厳しい状況にある」と言っているが、戸田市の財政は、財政力指数、市民1人当たりの税収額プラス地方交付税など、さまざまな指標を見ても圧倒的に豊かである。豊かな財政力をもっと市民の暮らしや福祉に生かす考えはないか。
@国保税と介護保険料の引き下げ。
A高齢者の移動支援の一環で、tocoバスの70歳以上の高齢者の無料化。
B介護従事者、保育士などの賃金の補助。
C奨学金の半額返済の復活。
(2)「市単独事業について継続的かつ抜本的な見直しを行っている」と言っているが、どのような事業の見直しを検討しているのか。
(3)「これまで以上に積極的な財源の確保を目指すとともに、継続的な事業の見直しを行い」とあるが、さらなる公共料金の値上げや福祉サービスの引き下げを検討しているのか。
3.平成28年度の主な施策
(1)新たに開設する認可保育園が4園で定員239名の拡大になるが、昨年以上に入所希望者もふえているようであり、抜本的な待機者対策が必要ではないか。
(2)学童保育については、「放課後児童支援員認定資格研修の指導員等への受講を進め」とあるが、具体的にどのように保育の質の向上を図るのか。
(3)図書館の大規模修繕に向けて、工事設計に着手するとあるが、工事の具体的内容、予想工事金額を示していただきたい。
(4)道路の傷みやペイントの剥がれが非常に目立つ。道路補修費を増額して補修を強力に進めるべきと思うが。
(5)公共施設の長寿命化に向けた改修は必要であるが、建てかえについては多額の資金が必要になるため、市民参加で慎重に行うべきと考えるが。
市長