請願第2号 75歳以上医療費2割化の撤回を求める意見書を政府に提出してほしい旨の請願
受理日:令和3年2月18日
付託委員会:健康福祉
付託日:令和3年3月8日
議決日:令和3年3月26日
議決結果:不採択(賛成少数)
花井伸子
【請願趣旨】
菅内閣は、2月5日の閣議で75歳以上の医療費負担2倍の2割負担を柱とする医療制度改訂法案を決定し国会に提出、今国会での成立を狙っています。
多くの高齢者から「私たちの命を切り捨てるのか」との怒りの声が広がっています。改訂内容は、75歳以上の高齢者、単身で200万円以上、夫婦の世帯で320万円以上の約370 万人を対象に、医療費窓口負担原則1割を2割に、2倍に引き上げるもので、現在、現役並み所得ということで130万人が既に3割負担になっており、加えれば75歳以上の3割近くの500万人が2割以上の負担になります。
今、高齢者はコロナ禍の長引く猛威の中、高齢者施設でのクラスターの発生、感染しても病院での治療が出来ない、持病に加えてコロナ感染はすぐ重篤化、死に至る事に怯え、加えて医療費負担を心配しながら暮らしています。
菅首相は、「若い世代の負担上昇を抑える」とあたかも若い世代の負担増で高齢者の給付が多すぎるかのように宣伝、国民の分断をあおっています。
全くの詭弁で、これは、後期高齢者医療制度導入の際、高齢者医療費・国庫負担45%を35%に引き下げ、現役世代の負担に押し付けた事が原因です。
これ以上の高齢者への負担増は大幅な受診抑制を引き起こし、高齢者の生存権が脅かされる事になります。また高齢者だけでなく全ての国民に関わる重大な問題です。
財源は、大企業や高額所得者への能力に応じた税負担、「兵器の爆買い」など軍事費等の無駄を省く事などにより公費財源を確保すべきです。
よって以下の事項を請願します。
【請願項目】
75歳以上医療費2割化の撤回を求める意見書を政府に提出してほしい旨の請願